2011年12月24日

サンタ(妄想) 

 クリスマスイブの夜。

今日は家族でクリスマスパーティーを開き、大いに楽しんだ。

こうして妻や子供達の笑顔を眺めていると、心が洗われる。

普段の仕事、人付き合いでのストレスなんか、ちっぽけなことに思えてくる。

気が付くと、自分も一緒に笑っていた。

そしてずっと笑顔のままだった。

子供達はもうすっかり疲れて、ぐっすり寝入っている。

そろそろ枕元にサンタクロースからのプレゼントを置くとするか。

苦労してなんとか手に入れた「ゲルググ」と「グフ」だ。

明日の朝、子供達の喜ぶ顔が楽しみでしょうがない。



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2011年08月19日

老後を妄想3

 およそ30年続けた久米川のジムをやめてから5年が過ぎた。

この異国の場末のチャイナタウンでの生活も4年。

半分世捨て人のような余生を送っている。

しかし元々、ここで野垂れ死ぬつもりはなかった。

最期は自分の国、世界一の国、日本でと決めてある。

それでもこんな場末の茶屋で、毎日を妄想と読書の隠居生活をしていると、もうどこでもいいかなと思えてきた。

大切なことを忘れてた。

何事もこだわっちゃいけないということを。

昔からそうだ。

こだわって良かったためしがない。

こだわったために、どれだけ貴重な時間を無駄にして、遠回りしてきたことか。





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2011年08月18日

老後を妄想2

 ここは東南アジアの某国にあるチャイナタウン。

チャイナタウンといっても、日本の横浜中華街を想像してはいけない。

確かに横浜中華街もチャイナタウンには違いない。

しかし世界広しといえども、人も街もあれだけ小奇麗なチャイナタウンは日本にしか知らない。

ここはそんな小奇麗などという言葉とは無縁の場所。

雑踏うずまく中心部の活気や熱気は荒々しく、その勢いに圧倒される。

圧倒的なパワーの喧騒は、年老いた体にはこたえる。

だから中心部へはめったに行かない。

いつもチャイナタウン外れの片隅にある、場末の茶屋でちびちびとお茶を啜っている毎日。

茶屋の前の小道は、人の往来はけっこうある。

それもまた、ここを気に入っているところでもある。

こんな半分世捨て人のような生き方をしていても、孤独が嫌い。

いつも人の生活と身を接していたい。

たまにもっと刺激がほしくなった時は、中心部のマーケットに行けばいい。

そろそろ久しぶりに行ってみるか。




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老後を妄想

 およそ30年、久米川でやってきたジムを昨年の春、ついに閉めた。

思えばあそこで数々の夢、ドラマが生まれ、消えていった。

あそこは年齢関係なく、青春の場所だった。

死ぬまで久米川でジムをやっていようとも考えたけれど、悩んだ末、最後はひっそりと日本を出て余生を送ることにした。

ここは某東南アジアのチャイナタウンにある茶屋。

毎日ここに通っては静かにお茶を飲みながら、物思いにふけっている。

朝から晩までここでお茶を飲みながら、ボーッとしていることも多い。

ボーッとしているように見えて、実はいろいろなことを妄想してるから、頭の中はけっこう忙しかったりする。

なにはともあれ、時間だけは無限にある。






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2011年08月06日

妄想バトル

 今日も真夜中の峠を単車で攻める。 

今夜はバトルだ。

相手に前を譲らないために、突っ込み重視のライディングをする。

ギリギリまでアクセル全開。

フルブレーキングでコーナーに突っ込み、ハングオンしてマシンをイン側に寝かしこむ。

右手と右足のレバーを序々に緩めながらも、コーナーの途中までブレーキを引きずる。

このコントロールを誤れば、瞬く間にスリップダウンしてしまう。

テールトゥーノーズが続き、相手は隙あらば前へ出ようと冷静に窺っている。

ミスは許されない。

力は五分とみた。

一度前へ出られたら、抜き返すのは至難の業。

どちらが先に限界を迎えるか、根競べだ。




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2011年07月14日

妄想バイク3

 世間が寝静まった深夜、今日もワークスマシンYZR公道仕様を引っ張り出す。 

このヤマハYZR、直線でのトップスピードではホンダNSRやスズキRGVΓに劣る。

しかしコーナーリングの旋回性能はピカイチだ。

フルバンク時の安定感があり、アクセルを開け始めた時のリアスライド感覚がつかみやすい。

滑らかにリアをスライドさせていき、進行方向へ向きを変えながらマシンを起こしていく。

きれいなブラックマークを残しながら、微妙なドリフトをコントロール。

コーナーの出口では、すでにフルスロットルで立ち上がる。

コーナーリングスピードと立ち上がりからの加速で、ライバルのシュワンツやガードナー、ドゥーハン達とのトップスピードの差は埋められる。

自分のライディングスタイルと、このヤマハはよく合っている。




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2011年07月13日

妄想バイク2

 世間が寝静まっている真夜中。 

今日もワークスマシン’90YZR500公道仕様を駆って奥多摩へ向かう。

もう全てのコーナーは覚えている。

途中、青梅を過ぎるまではあまり無理せず走る。

そして青梅市街地を抜けたあたりからが勝負だ。

山に入っていき、峠道らしくなってくる。

奥多摩方面に進むにつれ、コーナーがタイトになっていく。

コーナー別にそれぞれ正確にブレーキングポイント、コーナーリング中のギア比、アクセルの開け始め、リアタイヤのスライドさせ方など、全て体で覚えている。

一つのミスが命取りになるから、神経は張りつめっぱなし。

小河内ダムで折り返し、家に戻ると、張りつめていた神経が一気に緩み、深い眠りに落ちていく。




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2011年07月12日

妄想バイク 

 夜も深まってきた頃、革つなぎを着て愛車’90YZR500に跨る。

これはWレイニーが初の王者に輝いた年に乗っていたマシンで、特殊なルートで手に入れたものだ。

レイニーはこの後、3年連続でチャンピオンに輝くことになる偉大なヒーロー。

これは四輪でいうF1で、素人には普通に走らせることすらできないマシン。

それに保安部品を無理矢理つけて、公道を走っている。


世間が寝静まった深夜から明け方にかけて、こいつで奥多摩を走るのが毎夜の楽しみだ。




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2011年07月01日

ウソをつく

 昔、太平洋戦争の研究をしていた頃のことだった。

旧大日本帝国海軍の痕跡を辿って、マレーシアのジャングル奥地へと足を踏み入れた。

熱帯雨林の原生林を掻き分け、道なき道を進んだ。

ようやく目指していた要塞にたどり着いたと思ったときだった。

まさか!

トラだ。

おもいっきり至近距離で出くわしてしまった。

目が合ってしまい、もう逃げられない。

「ガォー!」

大きく口を開いて吠えた。

チャンスはここ一瞬しかなかった。

一瞬でもためらったら死が待っているだけだ。

すかさず口の中に渾身の右ストレートを打ち込む。

腕に食いつかれるのを覚悟で、深く打ち抜いた。


「ガギャグォガー!!!!」


つづく




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2011年06月11日

意味なし妄想

 結婚して子供もできて、そこそこいいパパをやっている。

家族の為に頑張るというのは、やりがいのあることだ。

何一つ不自由のない、立派な家庭を築いていく為に頑張っている。

しかしこれで本当にいいのか。

若い頃、ボクシングで上を目指していた時のことが頭の中をよぎる。

やっぱりこれだ。 

やり残したことをやらなければ、もうこれから先へは進めない。

今のこの生活を全てリセットしなければ、このまま寿命まで惰性で年を重ねるだけだ。

やるべきことは一つしかない。

家庭を捨て、全てを捨ててカムバックするんだ。





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2011年06月10日

意味なく妄想

 独身時代の、何にも縛られていなかった頃が懐かしい。

今の生活が悪いわけではない。

妻ともうまくやっている。

息子も娘も学校は楽しそうで、活き活きとしている。

たまに、「家族で遊びに行こう」 と言うと、妻も子供も喜んでくれる。

まあ普通に幸せそうな家庭だろう。

では何が不満なのか。

それはボクシングへの未練だ。

あの時やめてしまったボクシング、あきらめてしまっボクシング。

もう守るべき家族がいる今となっては、もう一度というわけにはいかない。

一生心の中にしまっておくしかない。




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2011年05月06日

わけわからないことを妄想する

 こうしてみると、バブル期の車、バイクはカッコ良かった。

高校生だったからバブルを直接味わうには早すぎたけど、間接的には十分味わえる年齢だった。

今なら直接おもいっきり味わいたい。

そこで、バブル再来を妄想する。

世の中、あらゆる消費者の意欲が高まりまくってて、いろいろな場所で激しくお金が動き、みんな頭の中がポジティブ指向。

これは何やってもうまくいきそうだ。 

ということで、おもしろいから多角経営に手を出す。

土地、株など、危ないものに全て手を出し、しかも絶妙なタイミングで全て売り抜ける。

多角経営も、ある程度やったら全て手仕舞う。

うさんくさい金融商品だろうが何でも売れた。

全てうまくいった。 完全勝ち逃げに成功。

十分な資金はできた。

あとはシンガポールに移住して、KSプロモーションインターナショナルを設立。

悠々自適にアジア圏のボクシング興行を手がけながら生活する。



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2010年10月23日

妄想日記 ノースバンクーバー8

 何があっても冷静でいれば道は開けるということは、ボクシングで教えられたことだった。

ボクシングで学んだことは体に染みついていた。

一軒家のようなカフェでコーヒーを飲みながら、しばらくの間グリズリーとの闘いを振り返っていると、急に麻痺してた恐怖感が沸き上がってきた。

やばい、もうあまり深く考えないようにしよう。 

とにかくもう終わったことで、自分はこうして今無事でいる。 

事実はそれだけだ。


無性に甘いモノが食べたくなってきた。

Excuse me!

Hi! What are you thinking? Your face is blue. Do you have a something happen?

Sorry. No probrem. Nener happen anything. but I tired. I want sweets. Do you have something sweets?

Of course. That's my proud of cake. You can refreshed by that.

Great. please.

運ばれてきた自家製チーズケーキは、とろけるようなうまさだった。

ゆっくりと味わいながら、神に感謝していた。




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2010年10月22日

妄想日記 ノースバンクーバー7

 ノースバンクーバーの街中の、一軒家のようなカフェでコーヒーを飲みながら、さっきの出来事を振り返っている。

どうしてあの絶望的状況を切り抜けることができたんだろうか。


まず、”こういう時こそ冷静になれ、冷静にしっかりと状況を見極めるんだ”、と自分に言い聞かせた。

これが全てだった。


とっさに戦う以外の道はないという判断ができ、余計なことをせずに戦闘モードに入った。

生死がかかった状況で五感が研ぎ澄まされ、さらに第六感が働き、グリズリーの先の動きが読めた。

あえてリスクを冒さず、最後は相手の自滅を突いた。


ここまで考えて、ふと気付いた。


これは全て、ボクシングの試合の時と同じじゃないか。

またボクシングに救われたのか。




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妄想日記 ノースバンクーバー6

 ズキズキしてる右拳を、氷水のような川の中に突っ込んだ。

あまりの冷たさに痺れてくる。

大丈夫だ。 骨に異常はないだろう。

それよりこんな所にいては危険だ。 次こそは助からない。

すぐに立ち去り、急いで来た道を引き返した。 ダッシュ!

帰りは下り坂のため、ぐんぐんスピードに乗って、すぐに民家が見えてきた。

ここまで来ればもう大丈夫だ。

歩いて街中に入ると、普通の一軒家のようなカフェを見つけた。

ほっとした。

ここで休もう。



posted by kiuchi at 03:14| Comment(0) | 妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

妄想日記 ノースバンクーバー5

グギャワアー!!!

どんぴしゃのカウンター右ストレートが眉間に決まり、グリズリーは白目を剥いてヨロけた。

一瞬だけ脳震盪を起こしたんだろう。 

と同時に自分の右拳にも激痛がはしる。 

拳やっちまったか。 でも、たとえ二度と拳使えないぐらい粉々になっても、今は右を打ち続けるしかねえ。

グリズリーはすぐに体勢を立て直した。

次来るか。 

と思った瞬間、背を向け、そのまま猛ダッシュで山の中へ逃げていった。


助かった。

しばらくそのまま呆然と立ち尽くしていた。




posted by kiuchi at 02:52| Comment(0) | 妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

妄想日記 ノースバンクーバー4

 グリズリーとの距離が詰まってきた。

もはや道は一つ。

死の淵ギリギリに追い詰められた今、選択肢など無い方が有難い。

信じられないほど冷静だった。

五感が研ぎ澄まされていた。

一瞬ヤツの動きが止まる。

”来る!”

二本足で立ちあがった瞬間、爪を振り下ろしてきた。

バックステップとスウェーを併用してそれをかわすと、バランスを崩して突き出してきたアゴに右アッパーをカウンターで決めた。

すぐに次の攻撃に備える。 まだこっちから仕掛けるのは危険だ。

次々に狂ったように爪を振り回してくる。

こいつはストレート打てない。 全部大振りのフックだけだ。

明らかにヤツのスピードが鈍ってきた。

そりゃそうだろう。 あれだけ全開で振り回して空振りしていたら消耗激しいのは当然だ。

学習能力低いな。

バランス崩す回数も増えてきている。 完全にブンブンブンブン扇風機だ。

ここだ! 直感だった。

サイドステップでグリズリーの横に出ると、驚いたヤツは慌ててこっちを振り向いた。

その瞬間、振り向いた勢いを利用して、やつの眉間に右ストレートをカウンターで叩き込んだ。

グギャワアー!!!


  つづく





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妄想日記 ノースバンクーバー3

 絶望だった。

距離は詰まってきている。 ダッシュで逃げるか。 いや逃げられるわけがない。 そんなことしたら速攻で後から襲われて秒殺されるだろう。

背を向けられないとすると、後ずさりか。

顔をヤツに向けたまま後ずさりした。

ダメだ。 こちに向かってくるスピードは変わらない。 しかもヤツはあきらかに殺意を抱いているのがわかる。

なんだか可笑しくなってきた。

ハハハ。 なあんだ、そいうことか。 道は一つしかないんだな。 そうならそうとはっきり言ってくれよ。

 ”やるしかねえ” 。


  つづく




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妄想日記 ノースバンクーバー2

 ノースバンクーバーは自然豊かで、散歩が気持ちいい。

何気なく木漏れ日の下を歩いていると、いつの間にか静寂な山道に入っていた。

近くに水が落ちる音が聞こえる。

滝でもあるのかもしれない。

BGMに鳥のさえずりを聞きながら、音のする方へ歩いて行った。

ゴーっという音が段々大きくなる。

目の前がパーっと開けたと思ったら、それほど落差大きくはないけれど、水量豊富な滝が水しぶきを上げていた。

けっこうな距離歩いて火照った体が、マイナスイオンに包まれる爽快感はたまらない。

しびれるぐらい冷たい水を飲んでみると、今まで飲んだどんな水よりもおいしい。

スカっと生き返る。

岩に腰を下ろし、少し休もうとしたその時だった。

草むらの陰にグレーの毛が見えた。 こんな所だから、自然の動物天国だろう。

何だろう。 うさぎにしちゃでかすぎる。 っていうかかなりでかいぞ。

突然その生き物がこっちを振り向き、目が合った。 まさか!

そのまさかだった。

ゆっくり草むらから出してきた体は、予想よりはるかに巨大だった。 

噂に聞いていた、北米に生息する大型で危険な猛獣、グリズリーだ。

どうすればいいんだ。 ここで死ぬのか。 いや、あきらめたらそれまでだ。

こういう時こそ冷静になれ。 冷静にしっかりと状況を見極めるんだ。 そうすれば道は開ける。

もはや自分だけが頼りだった。

 
  続く





 
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妄想日記 ノースバンクーバー

 ノースバンクーバーが好きだ。

良く晴れて気持ちいい休日、今日も来てしまった。

バンクーバーのダウンタウンからシーバスでわずか10分ちょっとの船旅。

入り組んだバンクーバー港を対岸に渡っただけで、雰囲気が一転する。

ダウンタウンの喧騒の大都会に対して、こっちは落ち着いた英国的な港町っぽい。

シーバスを下りた所にある小じんまりとしたショッピングモールに入り、コーヒーとピザを買ってテラスに出る。

ここで対岸のダウンタウンの摩天楼を眺めながら、港の潮風に吹かれていると最高の贅沢を感じる。

日常を忘れ、現実も忘れ、しばしボーっとしていた。

いつまでも、ずっとこうしていたい。




posted by kiuchi at 00:50| Comment(0) | 妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする