2011年12月19日

勝つ方法を語る

 明後日の、渡辺の試合のことを思う。

スピードに乗った動きを見せた時は、大抵の相手はその動きについてこれない。

ただし、それが長続きしない。

ムラがありすぎる。

理想は、1ラウンド目から最後まで、同じラウンドのビデオを繰り返し見ているかのような、変わらないボクシング。

おもいっきりスピードに乗って早い手を出していけば、まずペースは取れる。

あとは集中力絶やさず、このペースを落とさず、終了ゴングまで同じように続けるだけ。

なんて簡単なんだ。

といってもこれをやるには、相当の精神力が必要。

途中、何度も耐えられなくなって、自分に負けそうになる。

負けたら負け。



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2011年11月14日

神経集中

 ボクシングは野球やサッカーなどとは違う。

まず第一に守り。

ディフェンスこそ一番重要。

たとえチャンピオンになったとしても、パンチドランカーになっては元もこうもない。

攻撃は二の次。

練習はサンドバッグ、ミットなど、どうしても攻撃だけになってしまう。

そこで常に、相手のパンチが飛んでくることを意識する。

一番やらなければならないのは、神経集中しながら攻防一体のシャドーボクシング。

神経をピリピリさせ、守りながら攻撃する。

相手の動きをシュミレーションしながらのこれは、ものすごい神経を使う。

この神経使いながらのシャドーは、疲れ方がハンパじゃない。

これに練習の大半を割いてほしい。




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2011年06月06日

上との差

 6月19日(日)のデビュー戦まで二週間を切った渡辺。

今日は沼田ジムから来てくれた松本選手と4ラウンドのスパーリング。

精彩を欠いていた。

疲れているのかどうだか知らないけど、これはどうもまだ甘えが垣間見える。

上に行ける選手と上に行けない選手との差は、こういう細かい所の積み重ねにある。

確かに、身近にお手本はいない。

だからこそ本人が甘えを捨てて、お手本にならなければならない。

その自覚を持ってほしい。




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2011年04月23日

冷めたことを語る

 明日は梅野さんのおやじファイト。

試合前というのは、とにかく怖い。

想像できないぐらい強烈なプレッシャーがものすごい。


しかしここで一つ、冷めたことを言わせてもらう。

実はたとえ負けたとしても、本人が思ってるほどたいしたことじゃない。

試合が人生で最重要事項なのは、本人だけ。

周囲の人から見れば、試合はあくまでも競技以上のものではない。

そりゃあ応援してる人が勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。

でもその度合いの次元が違う。

負けて絶望的になってるのは本人だけだし、勝って舞い上がってるのも本人だけ。


なんて言っても、やっぱり本人にとっては命懸けの一世一代の大事なのは変わらない。




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2011年02月22日

第2戦目を語る

 順調に計量パスし、ドクターチェックもパスし、これで明日のゴングを待つだけとなった山口。

プロ第2戦目。

2戦目というのは、デビュー戦の時とは桁違いに大きなプレッシャーと恐怖に襲われる。

特にデビュー戦を1RKOで飾った山口にとっては、この2戦目のプレッシャーというのは相当なもののはず。

真価が問われるんじゃないかとか、もし負けたらデビュー戦は”まぐれ”だったと思われてしまうとか、期待を裏切ることになってしまうとか、いろいろ余計な事を考えがち。

しかし、これらは本当に余計な、全く必要のない考え。

そんなこと思うのは1000年早い。

余計な事で神経すり減らしてるヒマはない。

ここまできたらもう、やることは一つ。

試合でベストを尽くすだけ。



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2010年12月05日

ピンチを語る3

 試合の展開が思わしくない。

どうもうまくいかない。

このままズルズルいくと負ける。

ダメージも蓄積されてきた。

このままだとKOされるか、判定までいったとしても勝ち目はない。
 
一か八か捨て身の玉砕戦法でいくか、それとも・・・・・


あくまでこれは自分の考えだけど、玉砕戦法は本当に玉砕する。

普段やったことないやり方で、道が開ける可能性は低い。

ラッキーパンチなんてものはない。

落ち着いて冷静に足元を見極め、いつも通りのボクシングで、そのパフォーマンスを上げるよう心がける。

例えば、スピードを上げる。

一発一発のパンチを細かく強くキレのあるように打つ。 

などなど。

どっちにしろこれらは並じゃない相当のスタミナがいる。

基礎の練習をしっかりやっていないと、ここまできてそんなことできるわけがない。

できれば、可能性は広がる。




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2010年12月04日

ピンチを語る2

 効いたパンチをもらう。

目の前が真っ白になる。

頭の中がビリビリ痺れる。

なんかおかしい。

天地逆さまになってる。

天井にあるはずのスポットライトが、なぜか正面に光り輝いていて眩しい。

ダウンしたことに気付く。 と同時に本能的に立ち上がろうとする。

そして勝手に無意識に立ち上がっている。

ここで冷静にならなければならない。

カウントは8まで数えられる。

そのカウント中に自分に言い聞かせる。

「落ち着け、冷静になれ、ちゃんと足元を見極めろ、そうすれば道は開ける。」

相手がフィニッシュを決めに来ようが、冷静に自分のボクシングをすることを考える。

そうすれば可能性は広がる。




posted by kiuchi at 23:58| Comment(0) | ボクシングを語る | 更新情報をチェックする

ピンチを語る

 効いたパンチをもらう。

目の前が真っ白になる。

頭の中がビリビリ痺れる。

こういう時はテンパってしまいそうになる。

こういう時こそ自分に言い聞かせる。

「冷静になれ。落ち着け。自分の足元を見極めろ。そうすれば成功の可能性は広がる。」

頭痺れて目の前真っ白でそんなことは無理かもしれない。

それでも普段の練習から自分に言い聞かせていると、そのことが浮かぶ。

落ち着いて冷静にちゃんと足元を見極め、いつも通りのボクシングをする。

そうすれば可能性は広がる。




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2010年11月22日

再起を語る

 ボクサーの引退ほどあてにならないものはない。

やめると言ったり、またやると言ったり。


ボクシングは麻薬だ。

ライバル達と切磋琢磨し、この仲から抜け出してやろうと死に物狂いになり、上を目指して青春の全てを捧げる。

人生で味わったことのない猛烈な恐怖、プレッシャーを乗り越えていく。


これを味わってしまうと、やめた時、ぽっかり心に穴が開いてしまう。

何やってもくだらなく思えたり、つまらないことのような錯覚を起こす。

人はなぜ生きるのか、的な、考える必要のないどうでもいい余計なことを考えたりする。

俺はこんなんでいいのか。こんなんじゃないはずだ。

ここまでくるともう重症。

もう一度リングに戻るしかない。




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2010年11月12日

染み込ませを語る

 試合は反射。

いろいろ考えたり工夫するのは練習までで、試合では練習してきたことが自動で出る。

練習で体に染み込ませたものが、無意識に出る。

毎日毎日アホのように地味に繰り返し練習してきたことが、いざという時に反射的に出る。

それは派手でかっこつけた練習じゃない。

地味でかっこ悪い練習かもしれない。



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2010年11月04日

変化と水玉現象を語る

 飲まずに食う減量は地獄。

カラダの変化としてまず小便が出なくなり、出てもちょろちょろで、しかも黒ずんでいる。 

黄黒い。

喉が渇くなんていう次元じゃない。

発狂しそうになる。

夜中、頭から毛布を何枚かかぶって、おもいっきり大声で意味もなく 「ちきしょおおおおお!」 とか叫んでたりした。


計量が終わり、いよいよ水を飲む。

すると不思議なことがおこる。

カラダが受けつけないのか、飲んだ水がそのまますぐにカラダのあちこちから水玉となって浮き出てくるのだ。

腕なんか水玉だらけになっている。


そして水への欲求が満たされると、麻痺していた試合への恐怖、プレッシャーが怒涛のように押し寄せてきて、潰されそうになる。


須江、山口の試合前日公式計量まで、いよいよあと一週間。




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2010年11月03日

信用できる人間を語る

 試合前は、いつも頭の中は水のことでいっぱい。


みんな減量の辛さを勘違いしている。

減量が何で辛いのかというと、食べなければいけないことだった。

食べる分を水飲むことに回せたらどんなに楽か。

とにかく水飲まないで食べることがどれほど辛いか。

減量初めて最初の1日や2日はまだいい。

日が経つにつれ、水分が体から無くなっていくにつれ、食べることが苦痛になってくる。

ただし練習はどんどんハードに追い込んでいくから、それと減量を両立させなければならない。

スピード、パワー、スタミナを落とさないように限界まで追い込んで練習をしながら、体重を落としていくには、方法は一つしかない。

飲まないで食べる。

正確には水分なしだと食べ物が喉通らないから、全く飲まないというわけじゃない。

減量中だからという理由で、スピード、パワー、スタミナが落ちて練習するなら試合なんかやる資格はない。

誰もが、「飲んだ方が動ける」とか言いたくなるし、そのうち本気でそう思い込むのはわかる。

でも、食べる方を減らして水分とるということは、もうその時点で自分に負けている。 無意識に甘えてる。

そして周りの人達に、「減量中で辛そう」 なんて思われた時点で終わってる。 無意識に甘えてる。

たいてい何やっても誰か他人への甘えが身に染みついてしまっていて、ほとんどはもう一生直らない。

この食べて飲まないという自分との戦いは、口で言うと安っぽく聞こえるけど、気が狂いそうになるぐらい想像を絶する本当の自分との戦いだ。

ここでその人の全て、ここ一番の時信用できる人間か、がわかる。





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2010年08月22日

積み上げを語る

 今日は久しぶりにスパーリング女性対決があった。

高橋さん VS 高須

今週のはじめ頃、日曜日にスパーリングの約束をしてからというもの、二人の練習は熱かった。

この5日間ぐらいで半年分の効果があったんじゃないだろうか。

そう、大事なのはスパーそのものじゃなく、それに向けての過程。

まず、前提として恐怖、緊張など、自分との戦いがある。

それがあるからこそ、普段の練習ではしない工夫、考えを巡らす。

どうすればパンチをかわせるか、当てられるかという単純なことが、ものすごく奥深い。

置かれる状況は無限にあり、それへの対応も無限にある。

また相手の対応方法も無限で、考えれば考えるほどキリがない。

でも一つ一つ考えて、一つ一つ練習していくしかない。

その積み上げが、いざという時に役に立つ。




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2010年08月18日

ダメージを語る

 沼田ジムの6回戦、山本選手が須江とのスパーリングに来てくれた。

山本選手、先月の壮絶なKO負けの後遺症か、動きに精彩がない。

今まで何度も来てくれていて、ガッツ、根性あふれるタフファイトを見せてくれていただけに、少し様子が違うなと感じた。

誰にでもこういう時はある。

自分でもなぜだかわからない。

ダメージもないし、体調も悪くない。

でもスパーリング始めてみると、もらうはずのないパンチをもらう。

スランプなのか、わからないけどダメージが残っているのか。

おそらくダメージで何かが狂っている。

ここであせってはいけない。

肉体、精神共に休養が必要だ。

あきらめなければ、復活のチャンスはある。

あきらめたらそれまで。



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2010年08月17日

疲れを語る

 今日もやばい猛烈、酷烈な暑さ。

日本に居ながらにして、南国気分が味わえる。

ジムに来ると、タイのジムを思い出す。

でも暑さはこんなもんじゃなかったような気もする。

時期によっては40度以上にもなったから、ちょっと大げさにいうとサウナの中で練習してるようだった。

練習中は耐えられるけど、練習後は毎日フラフラになってた。

そこで水を浴びる。

すると一瞬でスカーっとし、ヘナヘナになってた脳みそが回復。

最高に気持ちいい。

一気にどんな疲れも抜ける。

シャキンと活力回復し、肉体、精神、全て何もかも復活する。

つまりはっきりいって、疲れというものは100%気持ちの問題だと断言できる。





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2010年08月03日

シブい人を語る

 自分はもうダメだと思うような、スランプというか、絶不調な時というのはある。

ボクシングだと、特にスパーリング。

思ったことができない。
カウンターが決まらない、紙一重で避けたはずのパンチを食らう、もらうはずのない大振りのパンチをもらう、など。

要は自分のペースにもっていけず、相手のペースで戦ってしまう。

こういう時、やる気なくした態度をとる者もいれば、チクショウと半ばヤケ気味で激しく練習する者もいる。

後者だとなかなかかわいい。

あきらめてはいけない。
いい時もあれば悪い時もある。
誰にだって悪い時は来る。
それは一度ではなく、何度でも、いくらでも来る。

そこで常に冷静でいられるようになれば、かっこいいシブい人。

シブい人になるには、これを数多くこなさなければならない。

そして”クールな殺し屋” なんてニックネームをつけられたりする。



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2010年07月26日

練習の第一歩を語る

 まずトレーニングで重要なことは、ポーカーフェイス。

辛い時に、周りにそれを気づかせないようにすることが、まず第一歩。

この第一歩ができていない者が多すぎる。

本人は無意識なのかどうか、辛そうに限界まで追い込んでいるように見えるのは、大抵本人に甘えがある。
自分で気づいてなくても、精神的に周囲に甘えている。

本当に限界までやっている者は、そんなアピールを周りにしているヒマはない。

本物か甘えかは、見ていればわかるし、ほとんど甘え。
そして甘えは無意識のクセになる。
本当に肉体的、特に精神的に本当に限界になる試合で、そのクセは出る。


そういえば鼻が折れても、それをしばらく言わずに、平気でスパーリングなど連日続けてた者もいた。
常に練習はポーカーフェイスで、辛い練習だろうが体力限界だろうが周りに気付かせない。
ある日スパーリング中、何かおかしいから問いただすと、「鼻折れてます。」とニヤニヤしながら言う。

何で言わないんだ!と怒ったけど、なんかうれしかった。



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2010年07月09日

ナーバスを語る

 万全の状態で試合を迎えるなんてことはまずない。

考えれば考えるほどやり残したことだらけ。

ロードワークやジムワークで、もっとあれやればよかった、ああやっとけばよかった、なんてキリがない。

スパーリングも格下にやられたりして、思ったことができない、言われたことができない、教えられたことができない。

体調も万全じゃないことの方が多いぐらい。
へたすると立ってるのがやっとってぐらいの風邪だったりケガだったりする。
拳痛めて片手一本でやらなきゃならない時、足痛めてフットワーク使えない時もある。

でもそんなものは、勝敗には一切関係ない。
普通のありがちなことで、ヒマ人ほどいろいろ余計なこと悩んでナーバスになる傾向がある。




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2010年07月07日

肉体的、精神的耐久力を語る

 坂井が計量まであと3日、試合まであと4日になった。

夏の減量というのは、やたら喉渇く。

ここでどうしても、水分摂って食事をあまり摂らないという方法に逃げたくなる。

この前”ボディを強くする方法”で、”週6で、必ず朝、しっかりロードワーク”と書いた。
これは本当はボディだけに限らず、他のあらゆる耐久力についてもそう。
あらゆる耐久力というのは、肉体的だけでなく精神的にも、全て含む。

強くする方法じゃないけど、減量のやり方によって耐久力は弱くなる。
その減量のやり方というのが、水分摂ってその代わりに食事をあまり摂らないというやり方。

誰もがこっちの方法に逃げたいのはわかる。

厳しくきつい自分との戦いだ。



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2010年07月03日

ボディを強くする方法を語る

 ボディを強くするにはどうすればいいか。 

はっきり言う。

腹筋ガンガン鍛えて割れていても、ボディの強さとは何の関係もない。
重いメディシンボール叩きつけたり、足で踏んでもらって鍛えていても、ボディの強さとは何の関係もない。
パンチが効くのは内臓だから、内臓を頑丈にしなければならない。

答え
”週6”、”朝”、”ロードワーク” 

週6日、真冬だろうが早朝しっかり起きてしっかり走る。

ボディ弱い者は、これができてないとほぼ断言できる。

できれば規則正しい生活というのも入れたいけど、それよりもまずはこれ。

本当はこれ、ボディだけに限った事じゃない。


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